基軸通貨

基軸通貨

基軸通貨とは、国際間の決済や金融取引の基軸となる特定国の通貨で、もともとはアメリカのドルとイギリスのポンドを指し、この両国を基軸通貨国と言っていた。基軸通貨として備えるべき条件は、国際間の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨であること、各国通貨の価値基準となる基準通貨であること、通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨であることと考えられている。
各国通貨の基準としての機能を果たすには、通貨価値の安定、高度に発達した為替市場と金融・資本市場、対外取引規制がないことなどが必要である。第二次世界大戦後、ドルが基軸通貨の中心だったが、ユーロが2002年の流通開始に伴い、ドルと並ぶ基軸通貨となった。